PTFE(テフロン)

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ふっ素元素を含む単量体の重合体を一括してふっ素樹脂といいます。
ふっ素樹脂素材は、ふっ素樹脂パウダーから製作したボイドのない乳白色の製品です。
優れた科学的安定性、電気的特性、低摩擦係数などを利用して電気絶縁材、耐熱、耐薬品性を要求される機械部品から、ガスケット、パッキンなど電気、機械、科学分野において広く利用されています。
UL規格UL94V-0認定材を使用しております。

【名称】
PTFE(4フッ化エチレン樹脂) ポリテトラフルオロエチレン
【特性】
耐熱性、耐薬品性、電気特性(高周波特性)、非粘着性、自己潤滑性
【用途】
パッキン、ガスケット、バルブシート、軸受け、シートライニング材、ピストンリング、ターミナル、コネクタ、 理化学機械、Oリング、Vリング、スペーサー、電子部品、ライニング用パイプなど

ふっ素樹脂種類 一般特性

  特性 用途
PTFE(4フッ化エチレン樹脂)
ポリテトラフルオロエチレン
電気特性
耐薬品性
耐熱性
非粘着性
自己潤滑性
パッキン、ガスケット、
バルブシート、軸受け、
ターミナル、
コネクターソケット、
スペーサー、電子部品等
PFA
テトラフルオロエチレン
・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
PTFEに匹敵する特性を持ち溶融成型が可能 ウエハーキャリア
チューブ、中空容器など
電子工業用品
電線被覆材料、フィルム
FEP(4・6フッ化)
テトラフルオロエチレン
・ヘキサフルオロプロピレン共重合体
PTFEに比べ耐熱性は若干劣るが、他の特性はほぼ同等。
溶融成型が可能。
電線被覆材料など
ETFE
テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
機械的強度で、PTFE・PFA・FEPより優れ、電気絶縁性、耐放射線性も良好。溶融成型が可能 電線被覆材料、原子力発電所内の制御用ケーブル
PCTFE(3フッ化)
ポリクロロトリフルオロエチレン
機械的強度大
光学的性質に優れる
極低温の寸法安定性、耐衝撃性に優れる。
高圧用ガスケット
LPG用配管用シール材
化学、医薬品の輸送パック
PVDF(2フッ化)
ポリビニリデンフルオライド
機械的強度が大きく、耐摩耗性に優れる バルブ本体、ポンプなど
成型品やライニング、ワイヤー、圧電素子など

ふっ素樹脂の材料性質

特性 単位 ASTM
試験法
PTFE PFA FEP PCTFE ETFE ECTFE PVDF


融点 - 327 310 275 220 270 220-245 156-178
比重 - D792 2.14-2.20 2.12-2.17 2.12-2.17 2.03-2.2 1.70 1.68-1.69 1.75-1.78


引張強さ MPa
{kgf/cm2}
D638 13.7-34.3
{140-350}
27.5-29.4
{280-300}
18.6-21.6
{190-220}
30.9-41.2
{315-420}
45.1
{460}
41.2
{420}
24.5-50.0
{250-510}
伸び D638 200-400 300 250-330 80-250 100-400 200-300 12-430
圧縮強さ
(5%変形)
MPa
{kgf/cm2}
D695 11.8
{120}
-
-
15.2
{155}
31.4-51.0
{320-520}
49.0
{500}
-
-
45.1-96.1
{460-980}
衝撃強さ
(アイゾット)
J/m
{kgf・cm/cm}
D526A 160
{16.3}
破壊せず 破壊せず 133-144
{13.6-14.7}
破壊せず 破壊せず 160-374
{16.3-38.1}
硬さ
(ロックウエル)
- D785 - - - R75-112 R50 R93-95 R77-83
硬さ(ショア-) - D2240 D50-55 D64 D60-65 D75-80 D75 D55 D75-77
曲げ弾性率 GPa
{103kgf/cm2}
D790 0.55
{5.6}
0.82
{8.4}
0.55-0.66
{5.6-6.7}
1.25-1.79
{12.7-18.3}
1.37
{14}
0.66-0.69
{6.7-7.0}
2.00-2.48
{20.4-25.3}
引張弾性率 GPa
{103kgf/cm2}
D638 0.40-0.55
{4.1-5.6,}
-
-
0.34
{3.5}
0.049-2.06
{0.5-2.1}
0.83
{8.4}
1.65
{16.8}
1.00-2.94
{10.2-30}
動摩擦係数 - 0.69MPa
{7kgf/cm3}
3m/min
0.10 0.2 0.3 0.37 0.4 - 0.39

熱伝導率 W/(m・K)
{kcal/(m・hr・℃)}
C177 0.25
{0.22}
0.25
{0.22}
0.25
{0.22}
0.20-0.22
{0.17-0.19}
0.24
{0.21}
0.16
{0.14}
0.10-0.13
{0.09-0.11}
比熱 J/(℃・g)
{cal/(℃・g)}
-
-
1.05
{0.25}
1.05
{0.25}
1.17
{0.28}
0.92
{0.22}
1.93-1.97
{0.46-0.47}
-
-
1.38
{0.33}
線膨張係数 10-5/℃ D696 10 12 8.3-10.5 4.5-7.0 5.9 8 7-14
ボ-ルプレッシャ- - 180 230 170 170 185 - -




1.81MPa
{18.5kgf/cm2}
D648 55 47 50 - 74 77 54-115
0.45MPa
{4.6kgf/cm2}
- 121 74 72 126 104 116 138
最高使用温度
(連続)
(無荷重) 260 260 200 177-220 150-180 165-180 150


体積抵抗率 Ω・cm D257
(50%.RH.235)
>1018 >1018 >1018 1.2×1018 >1016 1015 2×1014
絶縁破壊強さ
(短時間)
kV/mm
(3.2mm厚)
D149 19 20 20-24 20-24 16 20 10-11


60Hz pF/m D150 <18.6
*{<2.1}
<18.6
*{<2.1}
<18.6
*{<2.1}
19.8-24.8
*{2.24-2.8}
23.0
*{2.6}
23.0
*{2.6}
74.4
*{8.4}
103Hz pF/m D150 <18.6
*{<2.1}
<18.6
*{<2.1}
<18.6
*{<2.1}
20.4-23.9
*{2.3-2.7}
23.0
*{2.6}
23.0
*{2.6}
68.4
*{7.72}
106Hz pF/m D150 <18.6
*{<2.1}
<18.6
*{<2.1}
<18.6
*{<2.1}
20.4-22.1
*{2.3-2.5}
23.0
*{2.6}
23.0
*{2.6}
56.9
*{6.43}



60Hz - D150 <0.0002 <0.0002 <0.0002 0.0012 0.0006 <0.0005 0.049
103Hz - D150 <0.0002 <0.0002 <0.0002 0.023-0.027 0.0008 0.0015 0.018
106Hz - D150 <0.0002 <0.0002 <0.0002 0.009-0.017 0.005 <0.015 0.17
耐アーク性 sec D495 >300 >300 >300 >360 75 18 50-70





吸水率(24h) D570 0.00 0.03 <0.01 0.00 0.029 0.01 0.03-0.06
3.2mm厚 燃焼性 - (UL/94) V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0 V-0
Oxygen Index - D2863 >95 >95 >95 >95 30 60 44
直射日光の影響 - - なし なし なし なし なし なし なし
弱酸の影響 - D543 なし なし なし なし なし なし なし
強酸の影響 - D543 なし なし なし なし なし なし 発煙硫酸に冒される
弱アルカリの影響 - D543 なし なし なし なし なし なし なし
強アルカリの影響 - D543 なし なし なし なし なし なし なし
溶剤アルカリの影響 - D543 なし なし なし ハロゲン
化合物でわずか膨潤
なし よく耐える 大部分に耐える

この表は、Modern Plastics Encvclopedia 84/85に一部デュポンデータを補充して作成したものです。

上記物性値は代表値であり、保証値ではありません。

*は比誘電率の値です。